アスリートが語るゾーン体験

「ゾーン」体験とは何でしょうか? 多くのスポーツ選手、アスリートたちが、究極の集中状態、「ゾーン」について語っています。


■ゴルフ選手 あの日の感じは忘れられません。リラックスしているのだけど、最高に集中していて、余計な力みが全くないんです。試合前の練習でも、ボールはクラブのど真ん中にスコーンと当たるんです。今日は調子いいぞ、と、ワクワクしていました。ゲーム中は何の不安も緊張もなく、心と体が完全に一体化していて、ただ無心にゴルフをやっているだけ。勝手に体が動いているような感じでした。正直言って、スコアも気にならないくらいでした。そして、自分でも信じられない好成績が出たんです。

 


■テニス選手 全てが流れるように進み、相手の選手の動きも面白いように分かりました。風の動きや観客の声、審判の姿…。試合に100%集中しているにも関わらず、いろんなものが目に飛び込んできました。どこか別の場所から会場全体を見降ろし、自分の動きをコントロールしているかのような錯覚さえありました。


■水泳選手 流れるように体が動き、苦しさは全くありません。しかも、意識ははっきりとしていて、体がどう動いているのか指先の動きまで把握していました。それでいて水の抵抗を全く感じないんです。自分が水と一体化したような感じ。そのレースで自己ベストを更新できたのですが、レース後も不思議と疲れが出ず、ハイ状態でしたね。


■自転車競技の選手 「自分が自転車と完全に一体化していて、まるで自動操縦で走る自転車に乗って滑るように進む風景を眺めている、というような感覚でした。でも、ぼおっとしていたわけではないのです。ギアの状態や、自分が今何番目にいるか、他の選手がどう動いているかといった情報は自然に把握できていました。レース終盤、ラストスパートをかけたのですが、苦しいという感覚もなく、すっとスピードを上げていくことができました。