自己暗示・催眠・セルフトーク

方法

セルフトークとは、自分自身に「やればできる」「俺は天才だ―」「集中、集中」などと語りかける(ひとり言をいう)ことで、自分自身にそのような状況に入るように暗示をかけ、悩みや迷いを追い出すテクニックです。

一昔前、プロ野球の桑田真澄投手が、ボールにぶつぶつと話しかけることで話題になりましたが、これも一種のセルフトークといえます。

言葉を使ったセルフトークに対して、自分が成功しているシーンをイメージする方法もあります。

解説

自己暗示・催眠とは、自分に暗示をかけ、徹底的にポジティブな自分に浸り、マイナス思考やネガティブ感情を追い出す方法です。実際、メンタルコーチの多くが、この暗示催眠系のテクニックを使っていて、その代表的なものがNLPです。

暗示・催眠の良い点は、非常に即効性があるということです。ですから、今、本当にどつぼにはまっているものの、明日、試合で結果を出さなければならない!というアスリートは、暗示・催眠系のカウンセリングを受けることをお勧めします。

もしあなたが、本当に暗示にかかりやすければ、短期間で成果を上げられるようになることもすくなくありません。

実際にパフォーマンスが上がる場合もありますし、それほど上がらなくても、結果をポジティブに受け取るようになれるのです。それだけでもしめたものです。

さらには、イップスやトラウマを克服できたと報告する人も少なくありません(実際に軽度のイップスやトラウマであれば、催眠効果は実証されています)。

近年になって、暗示・催眠になぜかかるのかについて、少しずつ脳科学が解明するようになってきました。

それでわかってきたのは、イメージや言葉によって、左脳の一部を休ませることで、批判や評価といったものが抑制されます。そして、その状態で新しい考えを注入するのです。そうすると、その考えを無批判で受け入れ、自分のものとし、一瞬で、ポジティブな思考や、できる自分(自信)を取り戻すことができるのです。

暗示・催眠は、集団でやると、さらに効果が高まります。>> 団体競技向け

反面、世の中には、暗示・催眠にかかりにくい人(被暗示性が低い人)も多く、そのようなタイプのアスリートにとっては、暗示のテクニックは、とても白々しく感じ、冷めてしまいます。

自己暗示・催眠は、暗示のかかりやすい人にとっては、とても強力なゾーン体験メンタルトレーニングになりますが、脳を操作し、一時的な気持ちの変化をもたらすに過ぎないので、時間が経つと、効果は薄れてしまいます。

ですから、大事なことは、その暗示がかかっている間に、より永続的な変化につながるような、技術トレーニング・思考トレーニングなどに取り組むことです。

また、暗示のかかりやすい人は、マイナスの暗示をしてしまうことが往々にしてあります。「俺はいつもダメだ」「ほら、やっぱり三振した」「このホールではいつもOBを打つ」とかのネガティブなセルフトークを、気づかずに、いつの間にか繰り返してしまうのです。

さらには、「1カ月でシングルになる方法」とか、「お金持ちになるための魔法の○○」などというにわかには信じられない電子書籍やセミナーなどで大金を払ってしまうのも、暗示がかかりやすい人の特徴です。