レゾナンス呼吸

レゾナンス呼吸の方法

  1. 意識を心臓周辺に向ける
  2. 姿勢を良くする
  3. およそ5秒間隔で、吐くと吸うを繰り返す(計10秒)
たったこれだけです(笑)。

たったこれだけで、私たちの心拍リズムは、レゾナンス(resonance)とか、コヒーレンス(coherence)呼ばれる状態に入っていきます。

これだけで、アスリートの中には、「考えないで、感じる」を体験できる人も少なくありません。

解説

ゾーン体験は、極度に集中した状態です。

それではいったい何に集中しているのでしょうか?

「この試合に負けたらどうしよう…」「こんな大舞台で失敗したらどうしよう…」などと考え不安になっていると、いくら「集中しろ!集中!」と自分に言い聞かせても、心臓はバクバク、足がガクガク震え、手には冷や汗…といった具合で、競技に集中できません。

しかも、この状態では、頭の中から不安・緊張を消し去ろうと焦れば焦るほど、マイナス思考に陥ります。集中力が低下し、ケアレスミスを多発したり、実力を発揮できなかったり…という結果につながるのです。

こうしたストレスを減らし、身体感覚に注意集中するための鍵は心拍リズムにあります。

心理学の研究から判明しているのは、プレッシャーを感じて、不安・緊張などのストレス反応を起こしている時は、心拍数は速くなったり、遅くなったりして、心拍リズムが不規則になります。



反対に、ストレス感情から解放されて、集中できているときには、心拍数は、速くなったり、遅くなったりを安定的に繰り返し、心拍リズムは非常に規則的な波を描きます。



この状態は、研究者の間では、レゾナンス(resonance)と呼ばれています。

心拍数が上昇するということは、自律神経系の交感神経が高まり、体が緊張することであり、心拍数が下降するということは、副交感神経が高まり、体が弛緩(リラックス)するということです。

つまり、レゾナンスは、体が緊張させる交感神経の働きと、体をリラックスさせる副交感神経の働きが、交互に一定のリズムで繰り返している状態といえます。言ってみれば、アクセルとブレーキの動きがコントロールされ、一定のスピードを保っている、というような状態です。

レゾナンスとは「共鳴・同調」という意味ですが、レゾナンスに入ると、心拍リズムだけでなく、自律神経、循環器、脳神経など、私たちの生理機能の多くが、同じリズム(約0.1Hz=10秒)で同調することがわかっています。

そして、心理学の研究からも、この状態では、集中力・注意力・判断力・反応力が高まることが分かっているのです。

私がレゾナンス呼吸を強く推奨するのは、「簡単で効果的だから」だけではありません。

誰もが、確実に、このレゾナンス呼吸法を正しくマスターできる、信頼できるツールがあるからです。

それがエムウェーブPCというソフトウェアです。このソフトウェアを使うと、上記画像にもある心拍リズムを、リアルタイムで見ることができるのです。

ですから、上手くレゾナンス呼吸ができているかどうかがわかるので、安心して続けられるし、継続してトレーニングする励みになります。

このようなツールをバイオフィードバックといいます。別ページで解説しているバイオフィードバック訓練は、このようなツールを使ったトレーニング方法をいいます。

なお、レゾナンス呼吸については、拙書『ここ一番に強い自分は科学的に作り出せる』で詳しく解説していますので、興味のある方は、入手してください。

レゾナンス呼吸だけでゾーンに入れるとは言いませんが、レゾナンス呼吸は、ゾーンの入り口まで、あなたを導いてくれる基礎的なテクニックです。この土台の上に、感情のコントロールや、イメージを積み重ねていくことが大切です。