バイオフィードバック訓練は、現在、海外の先進的なコーチに取り入れられているメンタルトレーニング方法で、「考えないで、感じる」を確実にトレーニングできる最善の方法です。

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バイオフィードバックとは、心拍数・筋緊張・脳血流・脳波などを、センサーからパソコンに読み取り、リアルタイムで本人にフィードバックすることによって、自分の心と体の状態を正しく理解し、望ましい方向に修正するためのメンタルトレーニングです。

例えば、大事な場面で緊張しすぎたり、考え過ぎてしまう人は、

– 肩に力が入る
– 心拍数が高くなる
– アルファ波が少なくなり、ベータ波が増える

といった身体変化が起こります。

バイオフィードバック法では、専用機器で、こういった身体変化を測定し、その数値やグラフをモニターなどに表示します。訓練者は、その数値を正常に戻すことで、緊張を正しくコントロールする方法を学ぶのです。

身近なバイオフィードバック訓練の例が、ニンテンドーWiiのWii Fit Plusというゲームです。この家庭用ゲームでは、バランスボードを使い、バランスという生体情報をフィードバックして、正しい姿勢やバランスを学習することができます。

このゲームをやったことがある方はわかると思いますが、バランスを取るときに必要なのは、「考えることではなく、感じること」ですよね??

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同じように、繊細で、微妙な身体感覚を、望ましい方向にコントロールするのに、言葉は何の役にも立ちません。

「落ち着こう」「平常心」と強く願っても、心拍数は減らないし、肩の筋緊張はとれないし、アルファ波もでないのです。

言葉や思考に働きかけるのではなく、呼吸や意識、イメージや身体感覚といったものを「微調整」することでしか、心拍数も、筋緊張も、脳波も、望ましい方向へ変化しません。その意味で、呼吸法とイメージトレーニングが大切になります。

「考えかたを変える」的なメンタルトレーニングの効果を実感できないアスリートにこそ、バイオフィードバックは有効です。言葉では自分に嘘をつくことができますが、体は嘘をつきません。

心のどこかに不安が残っていれば、それは必ず体に現れます。

バイオフィードバック訓練は、体に現れる不安の兆候を、完全に取り除くことで、心の不安を完全に払しょくするためのメンタルトレーニングです。

バイオフィードバック訓練を行うための装置は、かっては大がかりなものが多かったのですが、現在はITの進化によって、とても廉価でコンパクトになっています。レゾナンス呼吸のところで紹介したエムウェーブPCというソフトウェアは、パソコンに簡単にインストールでき、どこでもトレーニングができる、とても有効なツールです。

ちなみに、日本で輝かしい成績を残した宮里藍が、米ツアーに参戦後、とてもひどいスランプに陥ったとき、彼女のアメリカのメンタルコーチが、気持ちを切り替える方法を教えるために活用したのも、このエムウェーブPCです。