初級・中級アスリート向け

初級・中級アスリートが、トップアスリートが語るような大きなゾーンを体験することはありません。

なぜなら初級・中級アスリートは、トップアスリートのように、技術が完全に定着しておらず、本能的・自動的に体を動かせるまでに至っていないため、全てが競技に完全に没頭する状態に入れないからです。

しかし、能力と挑戦レベルに見合ったところで競技に打ち込んでいれば、少しずつマイクロゾーンと呼ばれる、小さなゾーンを体験できるようになります。

それはどんなに初心者レベルでも起こるものです。

子供のころ、鉄棒の逆あがりができるようになるまで、一生懸命、夢中で、取り組んでいた、あの状態に近いものです。

私が、レゾナンス呼吸法を、ゾーン体験メンタルトレーニングの基本としているのは、呼吸法をしているとき、私たちは、小さなゾーンを体験しやすいからです。

しかし、同時に、呼吸を「ゆっくり吐いて、吸う」を繰り返しているだけなのに、時と場合によっては、とてつもなく難しく感じることがあります。余計な思考がとめどなくあふれ、呼吸にぎこちなさを感じてしまうのです。

それは、呼吸法のトレーニングを、数年以上続けていても起こります。

初級・中級アスリートにとって大切なのは、大きなゾーン体験を目指すというよりもむしろ、平常心でプレーすることであり、小さなゾーンを、普段の練習や生活で、体験できるようになることです。

そのためにも、呼吸法や縄跳びなど、簡単にできて、ある意味、リズムに没入できるものに取り組むのが望ましいといえましょう。