大学ラグビーの試合前に、選手たちが円陣を組んで、みんなで涙を流しながら、お互いを鼓舞し、気持ちを高め合っているシーンを見たことはないでしょうか?

team-1928848_640ラグビーが一番印象的ですが、サッカーや野球、バスケットボールなどでも、円陣を組んで、大声をあげたり、声を掛け合うことは、チームスポーツでは、よく行われています。

実は、これも心理学では、集団暗示とか、グループダイナミクスと呼ばれている心理メカニズムを利用した、チームの一体感を作りだし、気持ちを試合に没頭させるためのテクニックです。

暗示や催眠は、それにかかりやすい人(=被暗示性が高い人)にとっては、不安や迷いを短時間で追い出せる有効なテクニックであり、これは自己暗示とセルフトークの項で説明したとおりです。

そして、このメカニズムを集団で利用すると、暗示や催眠がさらに強力にかかることがわかっています。
baseball-1613444_640集団暗示は、普段、特に練習していなくても、使える心理テクニックなので、団体競技では使わない手はありませんし、実際に、昔から使われてきています。

最近、高校野球などを見ていると、昔よりもさらに、これらのテクニックが洗練されてきているようにも思えます。ただ円陣を組んで声を出すだけでなく、みんなで一斉に天を仰いだり、ジャンプしたり。

集団暗示は、チームスポーツでは、迷いや不安を追い出す、とても有効な手段ですから、監督やコーチは、真剣にこのテクニックの活用法を考えるべきでしょう。

実際、以前(今はわかりません)、早稲田のラグビー部は、この暗示(NLP)を専門としているメンタルコーチと契約していました。競技特性を考えると、それは良い選択だと思います。

ただし、チームスポーツといっても、野球はより個人的要素の強い競技なので、高校野球はともかく、プロフェッショナルの集まるプロ野球では、あまり集団暗示はかからないのではないかと思います

まとめると、団体競技では、集団暗示がかかる方法をメインとして、個人個人が、それぞれ呼吸法やイメージトレーニングを行うのが、望ましいと言えるでしょう。